tougaku2012 page 3/6
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課題2原子力発電問題▲出荷を前にした牛の線量測定(福島県飯館村)農業,漁業などにも深刻な影響放射性物質による汚染は福島やその周辺の県の農業やらくのう酪農,漁業などにも深刻な影響をもたらした。事故のあと....
課題2原子力発電問題▲出荷を前にした牛の線量測定(福島県飯館村)農業,漁業などにも深刻な影響放射性物質による汚染は福島やその周辺の県の農業やらくのう酪農,漁業などにも深刻な影響をもたらした。事故のあと,ホウレンソウなどの野菜や牛のしぼりたての乳から国の基準を超える放射性物質が検出され,出荷停止とされるケースが相次いだ。コメをつくることが禁止された地域もある。原発から大量の放射性物質を含んだ水が海に流れ込んちぎょだため,福島県沖でとれたイカナゴという魚の稚魚(コウナゴ)からも基準を超える放射性物質が検出され,やはり出荷停止になった。燃料を冷やすだけでも数カ月汚染された土地や川や海を少しでもきれいにしていくには,放射性物質の放出をとにかく止めなくてはならない。しかし,福島第一原発の1 ? 4号機では,燃料がまだ十分に冷やしきれず,危険な状況が続いている。放射性物質の放出を止めるめども,たっていない。東京電力は4月17日,これから半年から9カ月の間に燃料を冷やして安全な状態にし,放射性物質の放出を大幅におさえるという「目標」を発表した。しかし,強い放射線の中で作業しなければならないこともあって,作業が計画通りにすすむかどうかは,わからない。放射性物質の放出が止められたとしても,そのあと,原発そのものの後始末が待っている。福島第一原発の1? 4号機は,最後は解体・撤去される見通しだが,こうした作業は,事故を起こしていない原発でも20年はかかる。大事故を起こした原発の解体・撤去は,世界でも例がない。すべての後始末を終えるまでには,長い年月が必要だ。(『地震原発がわかる』ジュニアエラ7月増刊号)記事を読む暫定基準値を超える放射性物質が検出された福島県産のホウレンソウやカキナなどが摂取制限や出荷停止となり,水道水も乳児の飲用を控えるよう呼び掛ける地域が出た。世界で起こった原発事故●スリーマイル島原発事故(1979年,アメリカ)運転操作のミスにより,原子炉内の温度が上がり,燃料が溶けて圧力容器が傷つく「炉心溶融(メルトダウン)」が起きた。放射性物質が漏れ出し,一般緊急事態が発令され,10万人を超す周辺住民が避難することとなった。●チェルノブイリ原発事故(1986年,旧ソ連・現在のウクライナ)実験中に手順を誤り,原子炉が暴走。爆発により原子炉が崩壊,炉心が破壊された。大量の放射性物質が飛び散り,原子炉周辺30km以内の住民は強制退避させられた。放射性物質は欧州全土に拡散した。●東海村臨海事故(1999年・茨城県東海村)核燃料加工施設内で核燃料を加工中に,ウラン溶液が臨界状態に達し核分裂連鎖反応が発生,この状態が約20時間続いた。作業員2人が死亡し,外部に漏れ出した放射能により,周辺住民からも被曝者を出した。19