tougaku2012 page 6/6
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情報社会?チェーンメール,転送やめて??震災後,飛び交う真偽不明の情報には気をつけて」──。愛知県の「雨30代女性は大震災直後,千葉県からのコンビナート火災に絡み,複数の友人からメールを受け取った。「製油....
情報社会?チェーンメール,転送やめて??震災後,飛び交う真偽不明の情報には気をつけて」──。愛知県の「雨30代女性は大震災直後,千葉県からのコンビナート火災に絡み,複数の友人からメールを受け取った。「製油所,製鉄所の火災の影響で,科(化)学薬品の含まれた雨が降ることが予想される」と,傘やレインすすコートの使用を勧め「とりあえず広めて!」と転送を呼び掛けていた。ネットで確認し,虚ぎ偽と分かったが「友人から届いたので信じてしまった」と女性は語る。きょチェーンメールは,転送を呼び掛けることで次々と同じ内容を連鎖させようとする迷惑メールの一種。情報提供を呼び掛けている日本データ通信協会の「迷惑メール相談センター」には,大震災が発生した3月11日以後,震災に関連するチェーンメールが多く転送されるようになった。21日から27日に転送された1,934通のうち,7割が大震災関連の内容だった。同センターでは,例え善意の内容でも,転うなが送を促していればチェーンメールと断言。多くの人の不安感をあおってパニックにつながりかねないことや,本当に必要な情報が届かなくなる恐れもあるため,転送しないよう呼び掛けている。担当者は「本来は“だれかに回して”という余計な言葉は不要なはず。転送後に改変される恐れもある。受け取った人は止めてほしい」と呼び掛ける。回る大量の情報に,どう接すれば良い出のか。神戸大大学院の森井教授は「今までの教育では,新聞やテレビなどから流れる情報は全部正しいと教え,ネット上の情報もそのまま受け入れがち。しかし,誰でも発信できるネットでは,基本的に信用しないことだ」と語る。最近はミクシィやフェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)や,簡易ブログのツイッターが普及し,有益な情報の広まりが速くなった反面,「個人が思ったことをそのまま書いて発信することも増えた。最初の情報が正しくても,いいとこ取りで解釈し違う情報にしてしまうこともあり,注意が必要」とする。たいせつなのは,受け取った情報が政府やマスコミが発信したものか,個人的なブログなどで書かれたものか,情報源や真偽をその都度確認することである。(『東京新聞』2011.4.7)?手のひらの上のコミュニケーション人のひとりが電車に乗っていたところ,目の前に座っていた若い知女性がメールを打ったり受け取ったりするのに夢中になっていた。それだけならめずらしくもないのだが,彼女はそのときの一連のメールで何か重要なやり取りをしていたらしく,はじめは真剣な顔をしていたのが途中で泣きそうになり,そのあとで輝くような笑顔に変わっていったという。「何の話をしていたのかわからないんだけど,もしかしたら恋人とケンカして仲直りして,最後にはプロポーズでもされたのかもしれないなぁ」。……そのように,携帯やインターネットのメールがあれば,若者は手もとのちょっとした操作で,そこに目の前の現実よりも重要でリアルな世界を出現させて,文字通りそこに“行ってしまう”ことができる。恋人どうしの語らいから人生論,ケンカ,はてはプロポーズまで,人生にかかわる大切なやり取りの多くが,今や面と向かってではなくてメールで行なわれるようになった。(香山リカ『若者の法則』岩波新書)?親密な見知らぬ他人社会学者の佛教大学教授・富田英典は,ネットワーク社会が生み出す新しいストレンジャー(IntimateStranger,親密な見知らぬ他人)」と名づけ,そこに新しいコミュニケーションの可能性を見ている。図は,縦に匿名性の軸,横に親密性の軸をとったもので,名前他人顔見知り匿名性人間関係を「インティメイト・インティメイト・ストレンジャー友人を知っていて親密なのが友人,名前は知っているが親密でないのが顔見知り,名前も知らず親密でないのが他人である。最後に残った,名前は知らないが親密である関係が「親密な見知らぬ他人」で,これはネットワーク社会になってはじめて現れた,匿名性を保持したままで親密になれる,いやむしろ,匿名だからこそ親密になれる人間関係だと,富田はいう。(矢野直明『インターネット術語集Ⅱ』岩波新書)東日本大震災に関連し,さまざまな情報がインターネットや解説メールで飛び交っている。中には真偽不明の情報や,他人への転送を促すこと自体が目的の「チェーンメール」もある。怪しい情報に惑わされずに発信源を調べて真偽を確認するなど,自己防衛に努めたい(?)。もっとも身近な情報機器といわれる携帯電話の普及によって,新しいかたちのコミュニケーションが若者を中心にみられるようになっている(?)。こうした情報化の進展は,新しい人間関係を生み出したともいわれる。「親密な見知らぬ他人」は,ときに,出会い系サイトを引き金にした殺人事件やネット心中など悲劇をうんでいる(?)。親密性56情報社会情報が物資やエネルギー資源と同等あるいはそれ以上に重要な資源となり,産業面でも,重工業からコンピュータを中核とする情報関連機器に中心が移り,社会全体の活動においても,情報が大きな役割を果たすようになった社会。